【学生の声】 宮町商店街の未来に貢献する。私たちの未来も想像する。

武蔵野大学 6期コピーライティングゼミ(発展FS コピーライティングプログラム)
文学部日本文学文化学科2年
廣地琴里

「言葉」の力で商店街の活性化を支えたい。

 今回私たちは、燕市にある宮町商店街の未来を考える活動に参加いたしました。私たちはコピーライティングゼミとして、宮町商店街を「言葉」の力でも支えていきたいと考えました。主な活動はオンライン上で行い、10日間続く合宿となります。まずは、つばめいとさんや燕市役所の方々、宮町商店街の方々に取材のご協力をいただき、その土地で実際に暮らしている方々の様子や、宮町商店街への想い、展望など様々なお話を伺いました。それらをふまえた上で、宮町商店街のこれからを言葉でどのように表すことができるのか、何度も話し合って試行錯誤を重ねていきました。そして、私たちはいくつかの制作物を完成させることができました。

本当の気持ちを丁寧に汲み取っていく。

 宮町商店街の再開発に関係されている方から、今回は8人の方に取材をさせていただき、取材内容を約900字にまとめたインタビュー原稿を作成いたしました。それらを通して、宮町商店街が今後どうなっていってほしいのか、どうしていきたいのか等、皆さんの様々なお考えを整理させていただきました。その中から、宮町商店街が最も伝えたいことは何なのかを考え、その想いにふさわしい言葉を選んでいきました。そして、宮町商店街の目指す未来を指し示し、街と共に歩んでいくことができるようなスローガン・ステートメントを制作いたしました。また、取材を通して感じた宮町商店街の日常や風景、そこに暮らす人々の人物像をモチーフにして、街の魅力をさらに感じられるような短編小説を創作いたしました。

オンラインだからこそ、外から見た街の魅力。

 オンライン上での活動であったため、取材対象者になっていただいた方々と直接はお会いできず、街の様子も実際に見ることはかないませんでした。そのため、燕の方々に共感していただけるような、街のリアルを描写することが難しかったです。しかし、燕の方々から具体的でパーソナルなお話をたくさん聞かせていただいて、街の様子や生き様を想像することができました。だからこそ、外から見た宮町商店街という、新たな視点で考えることができたと思います。また、ただ綺麗な言葉を並べるのではなく、インタビュー原稿には取材対象者の方々のお気持ちやお人柄が、スローガン・ステートメントには燕の方々の想いが反映されるようにするのが大変でした。皆さんの納得していただけるものになったかどうか心配でしたが、とても温かいコメントをいただけて嬉しかったです。

燕の方々の姿に、私たちも背中を押してもらえた。

 この度は、このような大変貴重な経験をさせていただきまして、本当にありがとうございました。外部の方々への取材をさせていただいたり、みんなで協力して制作を行ったりなど、実践的な活動を経て、自らの反省点や今後に活かせる点に気付くことができました。なにより自分たちが制作したものを、お世話になった方々に見ていただいてご感想をいただけたことが、これからの活動の励みになりました。また、燕の方々はやりたいと思ったことをすぐに行動に移されていて、私たちにももっとやれることがあるのではないかと背中を押されました。まずは今回制作したものを、ポスターや文庫本などのより良い形に残せるように計画中です。次の機会では、実際に燕の街に伺えることを楽しみにしています。