【インターンできる会社紹介】株式会社 玉川堂

インターンシップコーディネーター若林が山田番頭にお話を聞いてきました!
企業名

株式会社 玉川堂

業種

銅器製造販売

インターンシップコーディネーター若林が山田番頭にお話を聞いてきました!

何をしている会社ですか?

『玉川堂は伝統工芸「鎚起銅器」という手法で、生活雑貨を一つ一つ職人の手作業で作っている銅器製造業です。1816年の創業以来200年以上銅を取り扱ってきており、2008年には鍛金場を含む建物が国の登録有形文化財(建造物)に登録されました。』

「鎚起銅器」とは、1枚の銅板を鎚 (つち) で叩きながら、打ち延ばしたり、絞ったりして形を作っていく銅器で、1981年には通商産業大臣により伝統的工芸品の指定を受けている。制作しているものは茶器や酒器、花器などの生活用品。

職人の技術で制作された商品に、「使い心地」や「造形美」と、燕鎚起銅器という「伝統」を兼備し、世に届けている。

近年では、工房を随時公開しており、一般顧客でも製造工程や職人の技術を見学することができる。

会社はどのように動いていますか?

『玉川堂には職人が 21名、本社営業が 3名、東京の販売スタッフが 6名、管理・経理が 5名が働いています。』

職人の方々は日中「玉川堂」の刻印が押される商品を制作し、就業時間の夕方5時を過ぎると、個人の制作活動を始める。工房では、人間国宝 玉川宣夫氏をはじめとする職人が、若手とともに作業をし、時には技術指導を交え、技術が後世へとつながれる過程が、今現在も展開されている。

『うちで銅器を作っている人たちは「職人」でもあり、「作家」でもあるんですよ。』

職人の他に、営業スタッフ、販売スタッフがわきを固め、商品の価値を有りのままに顧客に伝える仕事をしている。(白鳥さん・マシューさんの写真)

東京の銀座・青山に店舗があり、燕の工房以外でも玉川堂の商品を見て買うことができる。商品の認知度は年々増加しており、海外からもアジアを中心に商品を購入したいという声が集まってくる。(都内店舗の写真)

なぜやっているのですか?

『玉川堂の銅器は世代間の会話も生み出してるんですよ。そうゆうものを私たちのものを通じてもっとつくっていきたいと思っています』

玉川堂の銅器は、いずれも長く使い続けることができる。買った人は、きっとそのお子さんやお孫さんと「これは○○の時におばあちゃんからもらったのよ。将来あなたにあげるからね。」などと銅器をはさんで話す会話をしていることも多いだろう。

長く使い続けられる銅器を通じて、世代間のコミュニケーションを創り出すことが玉川堂の目的だ。

これまで受け継がれてきた「鎚起銅器」という技術を継承するため、そして玉川堂の製品を通じて交わされる世代間のコミュニケーションを創るため、職人は銅器を作り、営業・販売スタッフはサポートをしている。

また、これらが燕市の金属加工業の歴史の伝承にも寄与できると考えている。

将来のビジョンを聞かせてください

『燕三条地域の産業観光のキープレーヤーとして周りを巻き込んでいきたいんですよね。』

燕三条は国際的にみても、魅力的な文化・技術が豊富にある地域で、玉川堂はその中で200年前から変わらぬ技で価値を創り続けている。

いま、玉川堂は、世の中に伝統技術の価値を伝えていくことを基軸に、燕三条での「産業観光」という分野の拡大をはかっている。技術の伝承のためにものを作り続け、技術に向き合う過程や職人の姿を発信することで、燕三条の地場産業の持つ資源を全国、全世界に伝えていきたいと考えている。

山田番頭は『燕三条を ”国際産業都市” にしたいんですよ。』と、燕三条を引っ張っていく意気込みを見せてくれた。

企業情報

株式会社 玉川堂
〒959-1244
新潟県燕市中央通り2丁目2-21
TEL:(0256)62-2015
FAX:(0256)64-5945
HP:https://www.gyokusendo.com/
Facebook: https://www.facebook.com/gyokusendo
Email: info@gyokusendo.com